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Affinity DesignerとSketchのどちらが買いなのか

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2016/2/21追記


Affinity Tips – Affinity製品の使い方ガイド
Affinity Designの操作方法やチュートリアルを紹介するWebサイトを開設しました! もしこの記事をきっかけにAffinity Designerを使うことになったら是非読んでくださいね! まだまだ記事数は少ないですが、どんどん更新していく予定です。

Macで使えるベクタードローツールを探していた

Windows環境ではフリーのソフトを簡単に導入できたのだが、Macではなかなか良いのが見つからない。そして有料のソフトを検討しはじめた。Adobe Illustratorの永続ライセンス販売を終了し、使用期間に対して課金するプランになり早2年、依然としてドローツールといえばIllustratorだが導入を悩んでしまう。やはりソフトは買い切りのものがいいという考えが捨てられず、App Storeで販売されているベクタドローツールから選ぶことに。

なんか色々あるけど…

App Storeのランキングを見たところ、ベクタドローツールはかなりの数存在するようだった。例えば、

  • iDraw(3000yen)
  • Affinity Designer(6000yen)
  • Sketch 3(11800yen)
  • Eazy Draw(120yen)
などである(価格は2015/8/7現在のもの)。ただし今回は高機能のものに絞りたかったのでAffinity DesignerとSketchの二択にすることに。

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Affinity DesignerとSketchとAdobe Illustratorを比較

Scott Lewisさんの記事を参考に比較してみる。
Can Sketch or Affinity designer replace Adobe Illustrator?

カスタムグリッド

イラレとSketchはグリッドサイズをカスタマイズして使用することが可能。Affinity Designerは現在は対応していない(実装予定ではある)。

シェイプツール

3ツールいずれも長方形や三角形、楕円などの基本的な幾何学図形は描画できる。Affinity Designerは他にも20種類ほどの形を描画することが可能。

ペンツール

イラストレータが機械的なペンのような感覚であるのに対し、他の2つのツールはチョークで描くような感覚らしい。

線の連結

形を分離したり、点をつないだりする機能がないことは考えられない。イラレではよくこの機能を使うが、Sketchにはこの機能が見当たらない。
Affinity Designerではノードツールで2点を選択することにより連結ができる。

パスファインダ

2つの図形を合体させたり、引き算したりする機能であり、イラレではもちろん備わっている機能である。
Sketch、Affinity Designerでもこれに類似した機能は存在する。パスファインダの処理を行った後でも、2つの図形を個別に編集できるところがイラレと異なる点である。

スナップ機能

点やグリッドにマウスカーソルを吸着させて、きれいな線を引くための機能である。イラストレータには優れたスナップ機能が存在し、Sketchにもそれに近い機能が存在する。
Affinity Designerはその2つに比べると直感性や容易さに欠ける。

ピクセルプレビュー

ベクタ画像をピクセルモードで出力した際にどう表示されるかは3つのツールいずれにも搭載されている。
Affinity DesignerはRetinaディスプレイでの表示のシミュレーションも可能な点において他より優れている。

アートボードの数

1つのファイルにアートボードを含める事ができると、アイコンの作成の際、様々な形式で出力させたりファイル名の設定が用意になる。
イラレとSketchにはこの機能がある。ただしイラレは1つのドキュメントにつき100までしかアートボードを作ることができない。
Affinity Designerには現在このような機能は存在していない。しかし今後実装予定である。

ファイル出力

イラレではアートボードをSVG、PNG、EPSなど様々な形式で出力することが可能である。
Sketchは更に優れており、アートボード毎に異なるフォーマットを指定して出力することが可能である。例えば、512*512のアイコンはPNG形式で、32*32のアイコンはSVGで保存する、などである。Affinity Designerではアートボードの制限のため、同時出力い対応していないが、直感的なダイアログにより様々な形式で画像を出力することが可能である。

ファイルインポート

イラレはこの機能においては特に優れている。PDF、EPS、SVGはもちろんのこと、その他30の形式のファイルをインポートすることが可能である。
Affinity Designerは特に問題なくSVG、EPS、PDF、さらにAi(イラレの独自形式)もインポート可能である。欠点を挙げるとすれば、Aiファイルをインポートしたときにグループ化したオブジェクトのグルーピングが解除されてしまうことである。
一方Sketchはこの分野には弱い。Aiファイルはサポートしていない上、対応する拡張子はSVG、EPS、PDFに限られる。

カスタムスクリプト

スクリプトが使えることにより便利なプラグインなどが使用可能になる。イラレはJavaScriptによるスクリプトコーディングが可能である。
SketchはCocoaScriptによるコーディングが可能である。
Affinity Designerにはスクリプティング機能はないが、今後AppleScriptによるスクリプティングが可能になると言われている。

まとめると

Adobe Illustrator
メリット
  • 成熟しているため情報を得やすい
  • 約10年も使用され続けている
  • 広く普及している
  • 写真編集ツールとDTPツールと連携できる
デメリット
  • 定期使用料がかかるのは不人気
  • 利用するトータルコストが高い
  • アートボード数の制限が100
  • アートボードごとにグリッドをカスタマイズできない
Sketch
メリット
  • たったの100ドル
  • 予め用意されたアイコンのテンプレート
  • 同時に他のサイズ・形式・場所に出力可能
デメリット
  • Macでしか使えない
  • ドローツールが不正確
  • 少し機能がかけている(点の連結・ダイレクト選択ツールなど)
  • UIの標準と離れている(Command + Spaceでズームなど)
Affinity Designer

メリット
- たったの50ドル
- Ai程広範囲ではないがユーザの欲しい機能が揃っている
- UIはAiによく似ているため親しみやすい
- ズームがいくらでもできる
デメリット
- Macでしか使えない
- アートボード数制限
- スクリプトが使えない
- バッチ処理が出来ない
- グリッドがカスタムできない

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Affinity Designerの有用性

次にDeborah Johnsonさんによる記事を参考にAffinity Designerの長所を見てみる。
この方はSketchをこれまで長い間使ってきていたそうで、両方の経験を活かしたレビューをしている。その上でAffinity Designerをプッシュしている立場のようだ。
英語なので日本語で要点をまとめてみる。
Affinity Designer, Sketch, and Why You Don’t Have to Choose — Design Process — Medium

ラスタデザイン機能の有無

Affinity Designerにはラスタ画像編集の機能があり、Sketchにはない。そのため今回はベクタツールとしての機能に着目して比較している。

洗練されたペンツール

ペンツールはAffinity Designerのほうが優れているらしい。
基本の接点タイプがあるのに付け加え、点同士を連結・連結を解除したり、曲線を分断するボタンが存在する。

ブラシのカスタマイズ性

たくさんの独創的なベクタ・ラスタのブラシが使え、修正したりできる。自作することも可能。

ライブビュー

ブラシやブレンドモデル、レイヤ切り抜きやマスキングなどの効果をリアルタイムにプレビューすることが可能である。適用する前に実際に見ることが出来るのはとても便利。

スニッピングツール

簡単にオブジェクトを配置することが可能で、オプションはオブジェクト毎にカスタマイズできる。

履歴

Sketchユーザが切望していた、履歴をリストに列挙した機能がある。これにより簡単に過去のある時点に作業を戻すことができる。サイドバーでさっと履歴を見ることが出来る。

マスキングとレイヤクリッピング

Sketch3.1のアップデートによるマスキングに関する大幅な改善を考慮してもSketchよりAffinity Designの方が使いやすい。ドラッグ&ドロップでレイヤーを素早くクリッピング・マスキングすることが可能。

オブジェクト挿入モデル

オブジェクトを新たに作る際に、既存のオブジェクトに入れ子の中に作成することが可能。これにより入れ子構造を効率的に実現出来る。

レイヤ効果と修正

Affinity Designerにはベベル・グラデーションオーバレイ・3D効果など様々なレイヤ効果がある。レイヤ修正にもポスタライズなどたくさんの選択肢がある。

さらに多い色空間

Affinity DesignerはRGBだけでなくたくさんの色空間を用意してある。最も良い例がCMYK。

ドキュメントサイズの単位

インチやミリメートルなどで指定も可能。印刷物に対するサポートも厚い。

ではSketchは良くないのか?

Affinity DesignerとSketchは大きく異なる、いずれも素晴らしいツールである。Affinity Designerは機能が充実しているため複雑なベクタ画像の制作や詳細なアイコンの作成に適している。一方SketchはUIデザインやレイアウト作成など、基本的なベクタ画像の制作に有効である。つまりどちらも試してみる価値があるツールである。

結論

ものすごいスピードでIllustratorに追いついているとネットでの評判が高いAffinity Designerを導入することにしました。まだリリースから間もないことを考慮し、今後のアップデートにも期待したいと思います。
さっそく触ってみましたが、わくわくする感じ。使いこなせて面白いデザインができたらアップロードします。

Affinity Designer

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(App Storeでの配布は終了したようです。)

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