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書評:クリエイティブ思考の邪魔リスト

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概要

Kazunobu Setoさんの著書です。クリエイティブ思考をするために心がけることを著者本人の経験や偉人の言葉を交えて活き活きと描かれています。クリエイティブ思考を妨げる15の悪習を軸に話を展開していきます。

文字は大きめでページ数も少なく、すらすらと読めました。2016年7月30日に発行された著書で、この記事を執筆している時点ではかなり新しい本です。データの引用元も201X年と新しいものが多く、話題に上がるものごとも最近のものであるように感じました。

クリエイティブ思考の邪魔リスト
朝日新聞出版 (2016-07-20)
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面白い点

Chapter1 クリエイティブ思考って何?

初めて「クリエイティブ思考」という単語を見た時、わかるようでわからないような印象を受けました。ですが、このChapter1で定義されているのでもやっとした感じが解消されます。

この書籍全体にも通じる所ではあるのですが、クリエイティブ思考の話から少し逸れてビジネスにおけるライフハック的なものが語られることがあります。このことに対し私は悪い印象は持っておらず、むしろこの本の面白さを増しているところだと思います。瀬戸さんの体験談を交えて、こうすると日々の過ごし方が良くなるというアイデアが語られているのです。特に好きな話が「名刺代わりのビジュアル」という見出しのお話です。是非読んでみてください。

Chapter2 いま、世界中が注目する理由

ここではどうしてクリエイティブ思考が必要とされるのかを統計データを用いながら説明されています。AIが登場した未来においては特に必要な能力であることを強く主張されています。人間におきかわってAIが仕事をするような未来を生き抜くためには、職業が如何というのではなく、個人のクリエイティビティが問題になるのかもしれないなと思わされる章でした。

この章にも好きな話があって「上司に求めるのは直感」という話です。上司というのはその道を長く歩いてきた人なので、経験も豊富なはずです。ものごとがうまくいくかどうかの判断は優れていると考えていいでしょう。一方で新しいアイデアに対して否定的すぎるようなものは求められるべき直感ではないように感じます。このことって機械学習で例えられるのかなと思います。経験に近いドメインのものごとについては学習データが豊富なので成功するかどうかのビジョンが明確。その一方であるドメインについてのみに閉じてしまうと過学習のような状態で未知なデータには対応し難くなる。こんなことがぼんやり浮かんだのですが、よくわからなければ無視してください。

Chapter3 クリエイティブ思考の邪魔リスト

この書籍のタイトルにもなっているメインチャプターです。15の邪魔リストを順に解説しています。考える方に柔軟性を持たせるためにはどうすればいいか、という話をしているとも読み替えられます。どの分野・時代においても心がけておくとよい話が多かったと思います。

この章で好きな話は「制約を侮ってはいけません」という見出しのお話です。この中に制約というものはクリエイティブ思考にプラスに働いたりマイナスに働いたりすることがあるということが記述されています。適切な制限というものは考える的を絞り思考をシャープにする力があり、過剰に制限することは工夫の余地をなくすことになりクリエイティビティの低下に繋がる、ということなんですね。面白い。

まとめ

クリエイティブ思考がどうすれば身につくのか、ということに興味がある方はもちろんですが、漠然とビジネスライフをより良くしたいという人にもおすすめできる一冊です。さっと読めて面白い本なので是非。

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